LibreOffice 6.4からデフォルトのフォントが変更になりました

先週リリースされたLibreOffice 6.4はすでにお使いでしょうか? リリースされたばかりのバージョンを使う気にはならないという気持ちもよくわかります。 それはさておき、リリースアナウンスやリリースノートにはありませんが、この6.4には日本語でお使いの方には大きな変更点があります。 6.3までは、デフォルトのフォントがWindowsではMS明朝/ゴシック、LinuxディストリビューションなどではIPA明朝/ゴシックでしたが、この6.4からはWindowsでは游明朝/ゴシック、LinuxディストリビューションなどではNoto Serif/Sans CJK JPになりました。ただしWindows(やmacOS)でもNoto Serif/Sans CJK JPをインストールすると最優先で使用されます。またNoto Sans CJK JPフォントは最新版(少なくとも2.001以降)をお使いください。 具体的に見ていきましょう。 Windows版のスクリーンショットですが、6.3以前でWriterを起動するとデフォルトのフォントはMS明朝でした。 6.4以降でWriterを起動すると、Windows 10など游明朝/ゴシックがインストールされている場合はMS明朝/ゴシックよりも優先して使用されています。 もしNoto Serif/Sans CJK JPをインストールすると、最優先で使用されます。 前述のとおりNoto Serif/Sans CJK JPが最優先で使用されるのは全プラットフォームで同じなので、もしマルチプラットフォーム環境下でLibreOfficeで作成したファイルを使い回す場合、すべてのプラットフォームにNoto Serif/Sans CJK JPをインストールしておくとフォントが替わる/ずれるといった事態を回避することができます。 ただし、現状游明朝/ゴシック(だけではないのですが)には「flac=1」というOpenType機能がついてしまうというバグがあるようです。 これを回避する意味で、Noto Serif/Sans CJK JPをインストールするのもありかも知れません。さまざまな太さ(ウエイト)が揃っていますしね。 というわけで、注意点を含めLibreOffice 6.4のデフォルトフォントが変更されたことを広くご承知おきください。

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LibreOffice Asia Conference 2019開催レポート

5月25日と26日に東京日本橋のサイボウズ東京オフィスにて行われた、LibreOffice初のアジア地域カンファレンス「LibreOffice Asia Conference 2019」の開催レポートをお届けします。 このレポートですが、開催から2か月以上もたっていて参加者レポートも公開されてますし、カンファレンスのビデオとスライドもすでに公開されています。ですので、この記事では、それらを全部まとめて見られるようリンク集もまとめましたので合わせてご覧ください。 24日 前夜祭(歓迎パーティ) 国際カンファレンスということもあり、アジアやヨーロッパからの参加者は前日、日本に到着していました。 前日に集まっているなら歓迎パーティ(Welcome Dinner)をしましょうということで、新橋で日本のスタッフと海外参加者の食事会が開かれました。 ですが、金曜の夜です。場所は雑居ビルにある居酒屋です。サラリーマンらでごった返す中、日本の地方在住者でも会場への到着に時間がかかったのに、海外からの参加者は無事たどり着けるのだろうか…。という不安もありましたが、その心配をよそに全員、無事に到着。 会場は少し狭く、動き回ってのお話はできませんでしたが、20人以上の人がぎゅうぎゅうになりながらも楽しく飲んで食べておしゃべりをして和やかな食事会となりました。 25日 カンファレンスデイ カンファレンス当日です。 日本側スタッフは、少し早めにサイボウズ東京オフィスのある日本橋タワーに集まりました。 サイボウズ東京オフィスは、以前、LibreOffice Kaigi 2016のときにも使わせていただきましたが広い!そして、めちゃくちゃ見晴らしがいい!こんなところを利用できるなんて…。 サイボウズさま、ありがとうございます! 早速、当日スタッフも含めたスタッフ全員が集まって会場準備のミーティングからスタートです。ミーティングは撮影のためのビデオカメラ配置やTシャツの配布などをテキパキにとは、いきませんでしたが慌ただしい中にもゆるい雰囲気で準備をしていきました。 バタバタしていると来場者の方が来場し始めて、気がつけばカンファレンスの時間です。 オープニングではスポンサー紹介やTDFボードメンバーで今回のAsiaConf開催のきっかけを作ってくれたFranklin Wengさんの話の後、台湾で活躍する開発者、Mark Hungさんの基調講演「LibreOffice CJK Bugs, Fixes, and Stories.」からスタートをしました。 個人的なことですが、このあたりから記憶が途切れてまして実はあまり覚えてなかったりします。 何をしてたかというと、スタッフとしてビデオ録画できているか見て回ったり、Twitterの中継をしていたりしていました。 ということで、詳しいカンファレンスの様子についてはYouTubeのビデオアーカイブとTogetterのまとめをご覧ください。 落ち着いてみられるようになったのは午後からのセッションからで、その中で個人的に印象深かったセッションは、スポンサーにもなっていただいたインドネシアの靴メーカFANSのセッションでした。 FANSはLibreOfficeを導入した靴メーカーというだけでなく、会社のシステムをすべてオープンソースソフトウェアのシステムに置き換えたり、そのオープンソースソフトウェア利用のノウハウを地域の学校の先生に教えるなど靴メーカーに留まらない活動を行っており、インドネシア社会にも貢献する様子がとても心に残りました。 もうひとつ印象に残っているのが、3時のおやつタイム(午後の休憩)で、Franklinさんが持ってきていた特注のLibreOfficeアイコン型のキャンディーでした。これがとてもよくできていて、みんなに大ウケでした。(人気すぎて、もらいそびれてしまった…) そうこうしているとセッションも終わり筆者はライトニングトークに出たり、セッション最後となるItalo VignoliさんとLothar Beckerさんの基調講演がありました。Italoさんの話では、LibreOfficeに至るまでの歴史から現在、未来、LibreOfficeはグローバルコミュニティであることの話。LotharさんからはLibreOffice認定プログラムについての話があって、あっという間の一日でした。 懇親会 懇親会は、いろんな方とお話しできて、とても楽しかったです。 国際カンファレンスと言えば、みなさんのお土産も楽しみのひとつです。韓国のDaeHyunさんが持ってきた度数の高いお酒を飲む人を(お酒に弱いので)見ていたり、Harisさんが持ってきたインドネシアの甘いプルーンみたいなお菓子を食べたり、おいしいものを食べて楽しくお話しができた懇親会でした。 26日 CJK HackFest+ビジネスデイ 二日目は、CJK HackFestとビジネスワークショップ、The Document Foundation認定移行プロフェッショナルと認定トレーナーの面接がおこなわれました。 CJK

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写真レポート: LIBREOFFICE ASIA CONFERENCE 2019 TOKYO DAY1(カンファレンスデー)

LibreOffice Asia Conference 2019 Tokyo写真レポートその2。初日のカンファレンスデーです。 当日のビデオはすべてYouTubeのLibreOffice日本語チームのチャンネルで公開されていますので、ぜひご覧ください。 また、Mark Hung氏による巻頭の基調講演のレポートがGihyo.jpさんに掲載されているのでこちらもお楽しみください。

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写真レポート: LibreOffice Asia Conference 2019 Tokyo Day0(歓迎パーティ)

すっかり日が経ってしまいましたが、LibreOfficeコミュニティ初の国際地域カンファレンスであるLibreOffice Asia Conference 2019 Tokyoは大変盛況で終わりました。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました! 本格的なレポートは後ほどになりますが、まずは写真レポートなど。まずは5/24(金)に行った歓迎パーティの模様です。金曜日の新橋で普通の居酒屋さんという、ある意味東京を象徴する場所を楽しんでいただけたんではないかと思います。ちょっとお高くなっちゃったのは申し訳なかったですけど。

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