2019年 年次レポート: 2019年のLibreOffice

(注: この記事は The Document Foundationの2019年 年次レポートからの一節で、もうじき完全版がリリースされる予定です。)

2019年、LibreOfficeは9歳の誕生日を迎えました。二つのメジャーバージョンで多くの新機能が追加され、マイナーリリースは、より強固になりました。

メジャーリリースの準備ために、年間を通していくつかのバグハンティングセッションが開催されました。このイベントは通常、決まった時間の間の1日で実施され、経験豊富な開発者やQAエンジニアがIRCチャネルやメーリングリストを通じて、新しいボランティアがバグを報告したりバグを切り分けたりすることをを支援します。LibreOffice 6.3に向けてのBug Hunting Sessionは5月9日と7月8日に、LibreOffice 6.4に向けては10月15日と12月18日に実施されました。

LibreOffice 6.2

2月7日、6ヶ月の開発期間を経てLibreOffice 6.2が公式にリリースされました。これは、新しい(ただしオプションの)ノートブックバー・ユーザーインターフェースを実験的な機能ではなく、すべてのユーザーが利用できる形で発表した最初のバージョンです。ノートブックバーは「タブ」「グループ」「状況依存」の形式があり、それぞれメニューレイアウトがアプローチが異なってます。また、これまでの伝統的なツールバーおよびサイドバーを補完します。「タブ」UIは、プロプライエタリのオフィスソフトウェアから移行したユーザーに親しみのあるインターフェースを提供することを目的としており、主にサイドバーなしで利用することを想定しています。「グループ」は「第1レベル」機能を1クリック、そして「第2レベル」機能へと最大2クリックでの利用を目的としています。

LibreOffice 6.2では、コンテキストメニューの整理、変更履歴のパフォーマンスの向上、Calcの多変量回帰分析、LibreOffice Onlineでの多数の機能追加が行われました。LibreOffice 6.2の多数の新機能を説明するデモ動画も用意し、リリース告知にもリンクをしたところ、リリースを取り上げた様々なニュース・ウェブサイトに埋め込まれました。その動画はこちらになります。

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LibreOffice 6.3

半年後の8月8日、LibreOffice 6.3が利用可能となりました。WriterとCalcのパフォーマンスは、エンドユーザーから提供されたドキュメントをもとに改善され桁違いに向上しました。さまざまなブックマークを含んだテキスト、表と埋め込みフォント、巨大なODS/XLSXのスプレッドシート、VLOOKUPを含んだCalcファイルの読み込みと描画も、より高速になり、XLS形式へのCalc表計算の保存も高速化しました。

一方で、LibreOffice 6.2で導入されたノートブックバー・ユーザーインタフェースの「タブコンパクト」バージョンが、Writer、Calc、Impress、Drawで利用可能になりました。ワイド画面を持つノートパソコンにおいて、ユーザーの文書、スプレッドシート、プレゼンテーションがより広い画面で使えるようになります。加えて「状況依存 シングル」UIもWriterおよびDrawで利用可能になりました。

PDFへのエクスポートも改善され、いくつかの組織で長期ファイル保存において要求される標準PDF/A-2ドキュメント形式もサポートされました。加えて、編集可能PDFフォームのデザインが、Writerへの「フォーム」メニューの追加によりシンプルになりました。

最後に、個人情報のような機密情報をエクスポートしたりファイルとして共有する前に隠すことができる「墨消し」機能が追加されました。企業や組織が規制の順守に対応できるようになりました。また、以前のリリースと同様、新機能紹を開設するビデオも作成されました。

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この記事は下記ブログ記事からのLibreOffice日本語チームによる翻訳です:

Annual Report 2019: LibreOffice in 2019

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