LibreOffice 25.8: よりスマートに、より速く、より信頼性高く

最高のオープンソースオフィススイートは、プライバシーとデジタル主権を重視しながら進化を続けています。

2025年8月20日 ベルリン ― The Document Foundation は、LibreOffice 25.8のリリースを発表しました。市場をリードする自由なオープンソースのオフィススイートの最新版は、デジタル主権とプライバシー保護に焦点を当て続けています。これにより、個人、組織、政府が自らのデータを完全にコントロールできる、統合的な生産性ツールを提供しています。

データプライバシー、クラウドのロックイン、監視資本主義への懸念が高まってる世界的な状況下で、LibreOffice25.8は具体的な解決策を提供します。

オープンソース:ソースコードが公開されており、独占的な技術による制約を一切受けません

プライバシーとコントロール:LibreOfficeは個人データや、利用状況の統計や診断情報を収集せず、EUなどにおいて公共機関での導入に必要とされる規則(例えばEU一般データ保護規則(GDPR))に準拠しています。

ローカル実行:すべての機能がユーザーのコンピューター上でローカルに実行され、インターネット接続やクラウド接続を必要としません。

セルフホスト型コラボレーション: Nextcloud などのオンプレミスクラウドソリューションとの統合により、チームは情報をビッグテックと共有することなく共同作業が可能です。

LibreOffice 25.8: パフォーマンスと新機能

ユーザーインターフェース: 「ようこそ/新機能」ダイアログからユーザーインターフェースの選択や外観設定にアクセスできるようになり、新規ユーザーがLibreOfficeの柔軟なUIを活用し、自分の好みに合わせて外観をカスタマイズできるようになりました。

パフォーマンス: 起動から大規模な文書のスクロールに至るまで、すべてがより高速になりました。性能の低いマシンでも大幅なスピード改善が実現しました。

  • ベンチマークテストでは、WriterとCalcのファイル読み込みが最大30%高速化。
  • メモリ管理の最適化により、仮想デスクトップやシンクライアントでもよりスムーズに動作。

Microsoft Officeファイル形式との相互運用性向上: DOCX、XLSX、PPTXファイルの処理がさらに正確になり、書式の問題が減少しました。具体的な改善点は以下のとおりです:

  • 単語のハイフネーションとスペーシングの全面的な刷新
  • Impressにおけるフォント管理がPowerPoint ファイルと互換に
  • Calcに新しい関数を追加: CHOOSECOLS, CHOOSEROWS, DROP, EXPAND, HSTACK, TAKE, TEXTAFTER, TEXTBEFORE, TEXTSPLIT, TOCOL, TOROW, VSTACK, WRAPCOLS, WRAPROWS

さらに、PDF 2.0 形式へのエクスポート機能や、新しいScriptForgeライブラリサービスなど、他にも重要な新機能があります。完全なリストは以下をご覧ください:
https://wiki.documentfoundation.org/ReleaseNotes/25.8/ja

OSサポートの変更: LibreOffice 25.8は Windows 7、8/8.1、および x86(32ビット)版のサポートを終了しました。また、macOS 10.15 で動作する最後のバージョンです。

ビジネスでのLibreOffice 25.8

The Document Foundation は、世界中の認定パートナーと連携しています。これらの認定パートナーが、エンタープライズ向けのサポートや保守、機能のカスタマイズや統合、ユーザー移行やトレーニング支援を提供しています。認定パートナーの完全なリストは以下からご覧いただけます:
https://ja.libreoffice.org/get-help/professional-support/

LibreOffice 25.8 の位置づけ


LibreOffice 25.8は完全に自由で、個人ユーザー、学校、企業、公共機関にとって、独占的なオフィススイートに代わる有力な選択肢です。広告、データ追跡、サブスクリプションは一切ありません。

学生や教師にとっては、文書作成・プレゼンテーション・データ分析に必要な信頼性の高いツールであり、ホームユーザーやフリーランスにとっては、Microsoft Office/365やGoogle Docsに代わる堅実で無料のツールです。公共機関や企業にとっては、データ主権と長期的な文書のアクセス性を重視する際の理想的な選択肢です。

「LibreOffice 25.8は、デジタル時代におけるエンドユーザーの自由とプライバシーを守るという私たちの取り組みを改めて示すものです。この新しいリリースにより、個人情報が本来あるべき場所、すなわち個人の手元に留まることを保証します。LibreOfficeはエンドユーザーに文書の完全なコントロールを与え、データやプライバシーを危険にさらす可能性のあるサードパーティプラットフォームへの依存を避けることを可能にします。これは、ユーザーが安全に、自立して、自信を持って作業できようにします。」— The Document Foundation 理事長 エリアネ・ドミンゴス

LibreOffice 25.8 はWindows、macOS、Linux向けに提供されており、IntelおよびARM/Appleプロセッサ版があります。
https://ja.libreoffice.org/download/

The Document Foundationについて

The Document Foundationは、オープンドキュメント形式を推進し、LibreOfficeを開発する非営利組織です。LibreOfficeは市場をリードする自由なオープンソースオフィススイートであり、閉鎖的なプラットフォームに支配されるデジタル社会において、個人や組織が自らのデータとツールを管理できるようにすることを使命としています。

プレスキット: nextcloud.documentfoundation.org/s/doGTtfJSkNAtrNi
YouTubeのビデオ: www.youtube.com/watch?v=6dIRR37PF7M
PeerTubeのビデオ: peertube.opencloud.lu/w/1J49cZ9NvZy1sLmx8dJKDi

日本でのお問い合わせ先

LibreOfficeに関する日本語でのお問い合わせについては、LibreOffice日本語チーム までお問い合わせください
(担当: 榎 真治/目黒 純)
このプレスリリースは、LibreOffice日本語チームにより、須藤弘善さん、小島佑市さんの協力を得て翻訳されました。

この記事は、TDFブログの記事「LibreOffice 25.8: smarter, faster and more reliable」をLibreOffice日本語チームが翻訳しました。

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