LibreOffice 6.4からデフォルトのフォントが変更になりました
先週リリースされたLibreOffice 6.4はすでにお使いでしょうか?
リリースされたばかりのバージョンを使う気にはならないという気持ちもよくわかります。
それはさておき、リリースアナウンスやリリースノートにはありませんが、この6.4には日本語でお使いの方には大きな変更点があります。
6.3までは、デフォルトのフォントがWindowsではMS明朝/ゴシック、LinuxディストリビューションなどではIPA明朝/ゴシックでしたが、この6.4からはWindowsでは游明朝/ゴシック、LinuxディストリビューションなどではNoto Serif/Sans CJK JPになりました。ただしWindows(やmacOS)でもNoto Serif/Sans CJK JPをインストールすると最優先で使用されます。またNoto Sans CJK JPフォントは最新版(少なくとも2.001以降)をお使いください。
具体的に見ていきましょう。
Windows版のスクリーンショットですが、6.3以前でWriterを起動するとデフォルトのフォントはMS明朝でした。
6.4以降でWriterを起動すると、Windows 10など游明朝/ゴシックがインストールされている場合はMS明朝/ゴシックよりも優先して使用されています。
もしNoto Serif/Sans CJK JPをインストールすると、最優先で使用されます。
前述のとおりNoto Serif/Sans CJK JPが最優先で使用されるのは全プラットフォームで同じなので、もしマルチプラットフォーム環境下でLibreOfficeで作成したファイルを使い回す場合、すべてのプラットフォームにNoto Serif/Sans CJK JPをインストールしておくとフォントが替わる/ずれるといった事態を回避することができます。
ただし、現状游明朝/ゴシック(だけではないのですが)には「flac=1」というOpenType機能がついてしまうというバグがあるようです。
これを回避する意味で、Noto Serif/Sans CJK JPをインストールするのもありかも知れません。さまざまな太さ(ウエイト)が揃っていますしね。
というわけで、注意点を含めLibreOffice 6.4のデフォルトフォントが変更されたことを広くご承知おきください。
こんにちは。LibreOfficeのフォントなのですが、Windows環境では「見出し」のフォントに「游ゴシック」が規定で選択されています。現在Linuxマシンは持っていないのですが、近いうちに導入します。
この「游ゴシック」はWindows固有のフォントだと思いますが、Linux環境と合わせるためには何のフォントを指定すればよろしいでしょうか?
宜しければご教授頂ければ幸いです。
本文中にもあるとおり、WindowsにGithubからダウンロードしたNoto Sans/Serif CJK JPをインストールすると、WindowsとLinuxディストリビューションとで同じフォントを使用することができます。もしLinuxディストリビューションにNoto Sans/Serif CJK JPがインストールされていない場合は、そちらにもインストールしてください。
お返事ありがとうございます。
WindowsマシンにもNoto Sans/Serif CJK JPを入れてあります。本文などはきちんとNotoフォントが選択されるのですが、見出しだけは游ゴシックになってしまうもので質問させて頂きました。
見出しはOS依存なのかなぁ…と思いまして…?
おそらくGithubから最新版のNoto Sans CJK JPをダウンロードしていないのだと思います。Noto Sans CJK JPはバージョンによってフォント名が変わっている+最新版はGithubのみでの配布というトラップがありますのでお気をつけください。
トラップに引っかかっていました。GitHubからダウンロードしてフォントをインストールしたところ、無事に見出しが「Noto Sans CJK JP」になりました!ありがとうございます。これでLinuxとWindowsでフォントの違いを気にせずにすみます。
何度もご教示頂きましてありがとうございます!