LibreOffice 7.0 RC「パーソナルエディション」表記に関するTDF理事会声明

親愛なるLibreOfficeコミュニティ、サポーター、友人の皆さまへ

開発、QA(品質保証)、デザイン、マーケティング、ローカライズ、リリースエンジニアリング、インフラストラクチャーなど、さまざまな分野で多くの個人やエコシステムの貢献者がチームとして協力をし多大な努力をおこなったLibreOffice 7.0は数週間後、リリースを迎えます。

同時に、マーケティングとブランディングを出発点として今後、5年間のビジョンについての話し合いもしています。それについては、こちらのマーケティングメーリングリストとTDF理事会(board-discuss)ディスカッションメーリングリストをご覧ください。

現在、ブランディングと製品名について検討、草案作成作業を行っていますが、LibreOffice 7.0 RC(リリース候補版)で表示されている「パーソナルエディション」(個人向け)という名称に関連する憶測が、いくつかのコミュニケーション・チャンネルで飛び交っています。その件について、The Document Foundation理事会から明確に説明いたします:

  1. 検討中である変更は、ライセンス、可用性、許諾されている利用方法および・または機能に影響を与えるものではございません。LibreOfficeは常に自由ソフトウエアであり、利用者、開発者、コミュニティメンバーにとって何も変更はございません。
  2. 短期間で作業が行われたためRCに名称が掲載されましたが、これにより一方的に変更が行われたと思われた方がいらっしゃればお詫びいたします。コミュニティとの協議は継続中ですのでご安心ください。
  3. この「パーソナルエディション」(個人向け)という名称は、現在、準備中の5年間のマーケティング計画の一部であり、無償かつコミュニティがサポートするLibreOfficeと、私たちのエコシステムのメンバーが製品とサービスを提供をするLibreOffice Enterpriseを区別することを目的としています。マーケティング計画は、まだ検討中であり議論の途中ですので皆さまからのご意見をお待ちしております。
  4. マーケティング計画への(適切な方法による)ご意見は歓迎します。理事会に意見を送るにはいくつかの方法があります。最も良い方法は「board-discuss」メーリングリストに登録をすることです(メールはこちらからご登録ください)。いくつかの議論は公開で行われ、メールはアーカイブとして公開されます。メーリングリストのほかに、理事会会議の公開セクションでは定期的な時間枠(最大10分から15分程度)を設けており、全てのコミュニティメンバーが参加して質問ができます。理事会会議は2週間ごとに開催しており、board-discussメーリングリストで適宜、開催をお知らせしています。
  5. 私たちは、あらゆるメディアからのあらゆる形態のハラスメント(嫌がらせ)に強く反対をします。ご意見自体はハラスメントではありませんが、個人に対する攻撃はハラスメントです。目的を忘れずに礼儀正しく対話をお願いします。
  6. コミュニティ全体から支持される明確な戦略を定義するには、ご意見をいただくことが重要です。そのためマーケティング計画策定チームは、全ての意見に重みをつけています。理事会、マーケティングチーム、コミュニティが検討をする内容について、ご意見をお寄せください。私たちは少数の人たちだけが支持するような決定にはしたくないと考えています。
  7. これは、多くの懸案事項が重なり合う複雑な決定です。 現状の議論に貢献したい方は、Italo氏が作成した詳細な背景スライドを読むことをお勧めします。

誤解を生じさせることがあれば、改めてお詫びを申し上げます。皆さまのご意見とご支援を大変感謝しております。

よろしくお願いいたします。

この記事はTDF Blogの記事「Board statement on the LibreOffice 7.0 RC “Personal Edition” label」: https://blog.documentfoundation.org/blog/2020/07/06/board-statement-on-the-libreoffice-7-0rc-personal-edition-label/ をLibreOffice日本語チームが翻訳をしました。

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